DIAN観察研究

優性遺伝アルツハイマー・ネットワーク(DIAN)観察研究によって、世界中の研究者が、優性遺伝アルツハイマー病(DIAN)の原因とされている変異遺伝子(Presenilin1、Presenilin2、APP)のいずれかを持っている方に生じる変化を調べ特定できるようになります。現在、アルツハイマー病の進行を予防または遅延させることのできる治療法は無く、10年以上もの間新しい治療法が認可されていません。DIANは、アルツハイマー病の経過を見極め、病気を追跡する信頼性の高いバイオマーカーを確立することを目標としています。

当機関の目標

研究によれば、実際のアルツハイマー病の症状が発見される何年も前に、脳には変化が起こっている可能性があることが示されています。DIANでは、標準化された臨床検査、認知機能検査、脳の撮像、生物学的液体採取(血液、脳脊髄液)を用い、登録時およびその後の時間経過を評価します。その目標は、ADを発症する運命にある前兆遺伝子保因者の方に起こる変化の順番を見極めることです。もう一つの目標は、世界中の治験医師による研究を支援するため、研究データと細胞組織保存システムを確立することです。観察研究から取得された知識は、最も初期段階でのDIADの検出と治療、または根底からの予防を可能にする治療方法へと繋がる可能性があります。

リーダーシップ

この国際的研究の治験責任医師は、Washington University School of Medicine in St. Louis、神経科特別教授Randall Bateman(MD)氏です。

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基金

DIANは、Washington University(PI:JC Morris氏)が、National Institute on Agingからの助成金U19 AG032438を受領した2008年に設立されました(助成金の全詳細はこちら)。匿名の基金およびF Simmons氏とO Mohan氏からの慈善行為による助成金によっても、寛大な援助が提供されました。今日まで、本事業は、National Institute on Aging (DIAN, U19AG032438)、German Center for Neurodegenerative Diseases(DZNE)、Raul Carrea Institute for Neurological Research (FLENI)、日本医療研究開発機構からの認知症に関する研究開発プロジェクト(AMED)、韓国保健産業振興院による韓国健康技術R&研究計画(KHIDI)から継続的支援を受けています。

研究への参加

DIAN観察研究への参加に興味はありますか? DIANは、優性遺伝アルツハイマー病を引き起こすとされる変異遺伝子を持つ親の子供である、生物学的に成人した方を、積極的に登録しています。

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治験医師の方へ

本試験の技術的詳細、参加方法に関する説明、データベースの接続方法および参加方針に関しては、治験医師の詳細を参照してください。